今はまだ半分以上休眠中だけど、以前は猫や犬を保護して里親を探すお手伝いを精力的にしていた時期があります。
手作りのポスターを何枚も作り動物病院やペットショップに掲示してもらったり、募集記事をミニコミ誌などに掲載したり、写真を大量にプリントして知り合いから知り合いへクチコミで聞いてもらったり。
ホントに体と時間を使って動き回りながら、地道にコツコツやるしかなかったのですが、ネットのおかげで里親探しもかなりラクになりました。
何より良かったのは、こうした活動が広く知られるようになったこと。
一度に多くの人に早く情報が行き渡り、猫と人の出会いの機会が増えたこと。
その分だけ、たくさんの子が新たな家族として迎え入れられ、幸せに暮らしていること(もちろん犬も含めてです)。
ただ間口が広がった一方で、ちょっとした行き違いで話がまとまらなかったり、なかには深刻なトラブルも増えてきているみたいです。
里親になる人、里親に出す人。
お互い猫や犬のことを思っているのに、感情的な部分ですれ違い結果的に可能性を潰してしまうのは何とも残念なこと。
また時には「本当にトンデモない人」もいたりするのが悲しい現実。
これから里親になろうという方、里親に出そうという方、「そんなの分かってるっ」ことも多いかもしれませんが、どうぞおさらいのつもりで。。

猫を保護した人が、ご飯などを与えた後まずするのは動物病院での健康チェック。
ケガをしてたり明らかに病気だと分かる子だけでなく、見た目は健康そうな子もとりあえずみんな病院へ連れて行きます。
何故ならこういう活動をしてる人のほとんどが、すでに何匹もの猫と暮らしているから。
無防備に家に入れて、伝染性の病気(猫エイズ、猫白血病等)やノミ、耳ダニなどが先住猫にうつらないようにするためです。
必要に応じて治療・お薬を処方してもらい、自宅あるいは一時預かりをしてくれるお家へ連れ帰りますが、その時点でも先住猫と一緒にはできません。
それは、伝染性の病気は『潜伏期間』があるためで、保護した日に感染していると血液検査をしても診断できないからです(厳密に言えば病気毎に潜伏期間は異なるのですが、大体2週間後に血液検査をすることで伝染性の病気を持っているかどうかが判断できます)。
その猶予期間中は先住猫と接触させないようにするために、その子専用のスペースやゲージ、トイレ、食器を用意。
当然のことですがその子に合ったフードや猫砂、ペットシーツ等の消耗品も必要です。
またどんなに汚れていても、仔猫や病気の子は下手にシャンプーすると体調が悪くなってしまうことがあるので、状況に応じて健康チェック後に初めて洗います。
まだ生まれたての赤ちゃん猫の場合は、4時間ごとに授乳させなければなりませんし、体を温めなければならないので季節によってはペットヒーターなども使います。
また牛乳は下痢をするので、仔猫用のミルクを与えなければなりませんが、これも結構高価です。
2週間後の血液検査の他、お腹に虫がいないか検便したり、ノミ予防をしたり、保護した時に重篤な場合は入院させたり、毎日点滴に連れて行ったり、健康な場合でもワクチン接種や、去勢・避妊手術などなど・・。
そして、健康状態を確認してから、その時点から世話と並行しながら里親探しを始めます。
こんなふうに保護主は膨大な時間と手間だけでなく、この一連にかかる費用すべて自腹を切って行っている場合がほとんどです。
できることならすべての子を家族にしてあげたいけど、住宅事情、仕事、収入、家族との関係など様々な理由でそれは不可能ですし、一時的な思いでむやみやたらに増やせば自滅する怖さも知っています。
だから、保護した子には幸せになって欲しい。
終生可愛がってくれる方に、安心して猫を託したい。
そのために、里親候補さんにはかなりプライベートな部分まで立ち入ったことをあれこれ伺います。
名前。住所。電話番号。年齢。学生なのか社会人なのか。
社会人なら収入は安定しているかどうか。
住居はペット可かどうか。ペットアレルギーではないか。
独り暮らしか、ご夫婦か、ご家族か。
独り暮らしならもしご自身が病気になった時、代わりに猫の面倒を頼める方がいるのかどうか。また、結婚のご予定はないか。
ご夫婦かご家族なら、本人以外の方の同意は得られているか。
出産のご予定はないか。・・・etc.
こうして並べると本当に・・『身元調査』のようです(苦笑)。
さらに猫を引き渡す時は、一定のお試し期間を設定し、保護主が直接里親さんのお家までお届けするのが原則。
縁組みが決まった場合は「正式譲渡書」を交わし、その後の猫の様子を時々お知らせいただくように依頼(できれば写真付きで)。
根掘り葉掘り聞かれた上に、注文も多い。
「こんなにあれこれ言われ、面倒なことばかりならもういいですっ」と怒ってしまう里親候補さんがいるのも仕方がないかもしれません。
里親候補さんの多くは善意の方です。
猫に愛情深く接してくださると信じていますし、現にたくさんの子たちがそうやって幸せに暮らしています。
ただ、中にはトンデモない人がいることもあり、悲しいことですがそういう人は少しずつ増えて来ていると感じています。
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